巷ではLINE@が集客に効果があると言われています。
実際に店舗や個人事業で導入した成功例などもネット上でよく見かけます。
また、メルマガとLINE@の開封率の差のことも、よく例として取り上げられています。
そして今年に入りLINE@がLINE公式アカウントに統一され、今まで有料であった機能が無料で使えるようになり、ますます使わなければ損!と煽られているような気がします。
Over50の個人事業主さんが導入して、本当に集客に効果があるのでしょうか?私たち世代がそのメリットを生かせるのでしょうか?
ところで、LINEが無料で使わせてくれるその先にはどんな目的があるのでしょう。ただほど高いものは無いとも思うのですが…
それはグーグル検索やヤフー検索、gmailやフェイスブック、アメブロ、様々な無料ツールが世の中に溢れかえっていますが、そのどれをとっても同じことが言えますので、何もLINEに限った話ではありません。
まあ、その話についてはまた別の機会にお話ししたいと思います。
使える便利機能が増えました
さてLINE公式アカウントの機能を知れば知るほど、本当に良く出来ていると思います。個人事業主さんは、これを使わない手はないでしょう。
メルマガも配信できますし、お客様とのやりとりもここでできますし、クーポンの発行やスタンプカードの発行もできますし、アカウントを複数作ることもできますし、誰かと共有で管理することもできますし…
一人であれこれ全般を管理しなければならない個人事業主さんには、機能がまとまっていて大変助かるはずです…
もちろん使いこなせれば…です。
そしてLINE@からLINE公式アカウントになり、使える機能が増えています。
リッチメッセージやリッチメニューなどを使えば、文章ではなく画像で視覚的に訴えることができます。
長い文章では読み飛ばされていた情報も、画像だと目に止まりやすいでしょう。
人は瞬間瞬間に情報を読み取り、振り分けますので画像が決め手にはなるかも知れません。
だからデザイナーに外注する必要があるという人もいます。
ただ、大手の社長さんが仰っていたことを思い出しました。
「デザイナーは綺麗なホームページやショップページを作れるが、売れるページはその商品に愛がある社員たちにしか作れない」
なのでセンスや体裁にこだわるより、伝えたいことが伝わることが大切です。
人にもよりますが、自作できるかも知れません。
→LINE公式アカウント・リッチメッセージをスマホでサクッと設定
私もセンスは無いのですが、まあ言いたいことが伝わればというくらいの画像で、試しに設定してみました。
機能を使いこなせるならオススメ
このサイト自体がOver50の女性を対象にしているので、便利機能をサクサク使いこなすまでにはハードルがあるかも知れません。
ただ、昨今70代の方でもLINEをされていますし、LINE利用者の年齢幅は広いので、より多くの人に登録してもらうチャンスにはなるでしょう。
LINE公式アカウントを導入するのなら、便利な機能はぜひ使えるようになりましょう。
中途半端に作っただけで終わってしまうことになるくらいなら、最初から手を出さない方が良いかも知れません。
(LINE公式アカウントのメリットなど良い点は、 LINEや様々なサイトに載っていますのでここで細かいことは省略します)
顧客にとってのメリット
- 実名・住所・アドレスなどを入力する必要がない
- 登録が簡単
- クーポンやポイントカードはスマホで管理できる
- スマホがあればばクーポンやカードを忘れることがない
- 登録していることが他人には分からない
- メッセージや質問が気軽にできる
お店にとっての注意点やデメリット
あまりデメリットのお話はしたくないのですが、やはり注意点はありますし、お客様の傾向もありますので、感じたことを書いておきます。
例えば開封率がいいとは言いますが、それはもしかしたらブロックのやり方が分からないだけかもしれません。メールと同じで開封しても、読まれているとは限りません。
また、LINEの規約に沿った利用をしなければアカウントの削除がありうるそうですし、今後規約がどう変わるかも分かりません。LINEだけに頼るのはどうかと思うのですが…
- お客様が実名でない(ニックネームでの登録が多いので誰か分からない)
- 顧客管理がLINE上(カルテなど顧客リストを別に作成し持っておく)
- 簡単に登録できる分、簡単にブロックされる
- 気軽なので体験だけで終わる傾向
- 登録者を増やすのに時間がかかる
一番気になるのは、そもそも登録者をどうやって増やすかという点です。
LINE公式アカウントが集客に効果があるか?
集客に効果が出てくるのは、登録者が増えて、配信メッセージを読んでくれる人が多くなってからのことです。
それまでは、配信メッセージを送っても反応は皆無かも知れません。
フェイスブックやブログで登録を呼びかけても、わざわざ登録してくれる人はおりません。
人はメリットがなければ行動しませんから…
そう思うと、LINE公式アカウントで簡単に集客できるというのは、大きな間違いな気がします。
繰り返しますが、集客効果が出るようになるまでは、とにかくひたすら登録者を増やす必要があります。
実際にお店に来られた方に登録を促したり、イベントやセミナーで登録を呼びかけたり、それぞ地道にコツコツ積み上げていかなければなりません。
ではお客に接する機会がない場合はどうしたらいいのでしょう。
登録するメリットを示してアピールしていくしかありません。
キャンペーンなどで登録プレゼントを用意してSNSなどで、コツコツアピールしていくくらいでしょうか。
登録プレゼントいろいろ
登録プレゼントと聞いて、単純にドリンク券や半額クーポンと思いつくかも知れませんが、それでは1回利用して終わりになりかねません。
ですので、次回への対策など、もう一捻りが必要となります。
詳細はこちらのページで紹介した本でご確認ください。勉強になります。
→新しいLINE@、LINE公式アカウント(LINE Official Account Manager)の集客の本
とにかく個人が一人でコツコツ登録者を増やすのは時間と手間がかかります。
大企業ならキャンペーン広告を打ったり、様々な仕掛けをお金をかけてできるでしょう。すでに大きく育ったSNSをお持ちの個人事業主様ならアピール力が全然違うので、登録者を一気に増やすこともできるでしょうし、そこから集客につなげることもできるでしょう。
実店舗をお持ちの方や、イベントやセミナーなどで多くの方々に接する人も、コツコツ登録を呼びかけていけば1年後、2年後には LINE公式アカウントだけで継続して集客が見込めるかも知れません。
お客様に会えない人は、HP、ブログや他のSNSでキャンペーン企画を拡散し、登録を呼びかけ、地道に登録者を増やしていけば数年後には、集客しやすくなるかも知れません。
どこで登録を促すのか?
SNSやブログなどで登録を呼びかけるとしても、それはネット上で訴求力があれば可能な話です。
多くの人の目に触れる力があってこそ可能な方法です。
いくらキャンペーンをやっていても、そのお得な情報を誰にどこまで伝えることができるのでしょう。
力がなければフェイスブック広告などを使うなど、初期投資が必要になるでしょう。
そう思うと、 LINE公式アカウトで集客できるというのは嘘ではありませんが、集客できるようになるまでが人によっては結構長くかかりそうです。
数年ごとに仕事内容が少しずつ変化するような方や、数年で他の仕事に変わりそうな人には向いていないのでしょう。
また気になるのは、仕事内容やサービス内容によって、誰に対してどんなアクションを起こしてもらうために使うのか、そういうことも先にしっかり考える必要があります。
「集客に効果があるって●●さんが言っていたから」と慌てて登録される方がいますが、自分の仕事やお客様との関係性、そしてツールの目的設定もなく登録しては、それだけで終わってしまいます。
それではせっかくの高機能のツールがもったいないと思います。
でも、数年先を見越して育てる気持ちがあるのなら、少しでも早く始めて、まずは使い慣れておきましょう。習うより慣れろと言いますし、とにかく触って何ができるのかを体験してみましょう。
旧LINE@のままの方も、どうせLINE公式アカウントに変えなければならないのなら、少しでも早く変えて新しい機能に早く慣れましょう。
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