目先の損得の前に何を与えたか

長く個人事業主さんとお付き合いしていると、本当にいろいろな人がいると感じます

自営を長く続けていくのに必要な能力って何でしょう・・・

事業センスやフットワークの軽さ、行動力や忍耐力、継続する根気、処理能力、お金や時間の管理能力が必要なのは勿論ですが・・・

一番大切なのは相手への『愛』や、そのご縁への『感謝』ではないかと思うのです

それを忘れてはいけないと自分にも言い聞かせながら、様々なことを考えてきましたます

愛される前に愛していますか?

お客様にサービスを利用してもらいたい、知ってもらいたい、○○してもらい、たいたい星人

買ってほしい、利用してほしい、来てほしい、○○してほしい、ほしいほしい星人

気持ちは分かりますが、そんなことを先に望むのは身勝手なのではないでしょうか?

自分目線の自分の思いだけ発信したり、自己都合の考え方だったり、自己中心的な世界にいたままお仕事は出来ません

ちょっと待って!
そもそも先に相手に何かを提供してきましたか?と訊きたくなるような時があります

・先に相手のお困りごとを親身になって訊くことをしましたか?

・先に相手の小さな問題を解決しましたか?

・先にこちらから相手に興味をもって何かを提供しましたか?

先に自分から愛を表現しましたか?ということです

・はい、サービスの説明をしました

・ちゃんと割引サービス伝えました

・先にサンプルや割引券渡しました

それが愛と言えるでしょうか?

相手のことを知る前に、先に自分が伝えたいことだけ伝えているだけで・・・

そんな自己都合の世界にいて何が相手に伝わるのでしょうか?

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極端な例でお話します

例えば自分のサービスが『パソコンの使い方を教える先生』で、知り合った人が腰痛でお困りだったとします

自分の仕事としては相手のお困りごとに対して何もできません
でも、腕の良い整骨院の先生を紹介することは出来ます

愛とはそういうものでは無いでしょうか?

それを、腰痛の人に『私はパソコンの先生です、こんなことができます、あんなことができます・・・』と延々説明したらどうでしょう

そんなもん知らんがな!です

でも『私も実は2年前に腕と腰を痛めて、パソコンするのも辛かったので、さぞお辛いだろうと思います・・・』とお話ししたらどうでしょう

そこから相手のお話しを伺って、自分の時の辛さ解消法や良い病院やなにがしかの情報をお話ししたら、相手は興味を持って訊いてくれるのではないでしょうか

「そりゃそうだけど、お仕事とは関係ないやん」と思った貴女

はい、関係なくて良いのです

人に与えた愛はいつか回り回って自分にも返ってくるものです

また、返ってこなくてもいいではないですか

確かに親切にした人が、今度は自分のお客様を紹介してくれるという可能性もありますが、そんな打算で動いても、それは愛では無い気がします

打算で動くと人には見透かされます(上手い人もおりますが)

例えば、先ほどの腰痛の人が良くなって笑顔が増えたら、そのご家族も笑顔になれますし、仕事もはかどって世の中の一部が良く動くでしょう

それは自分のいる世界が良くなると言うことです

私たち世代は世の中に恩送りするくらいの気持ちで動いても良いと思うのです
恩送りの考え方は何も特別なものではない

確かに原価計算もしなければなりません

日々仕入れと販売のことも考えなければなりません

ただ、どの一瞬を切り取って物事を考えるか?という意識もあっていいのではないでしょうか

日々の単位で考えるより、1年のトータルくらいで考えるくらいの意識があれば、目先の利益に囚われずに、目の前の人への愛で考えることができるでしょう

とりあえず自分都合で仕事の宣伝ばかりする前に、目の前の人のお困りごとを探してみてはいかがでしょうか?

先に相手に出来ることはいくらでもあります

割引ばかりではノウがない

苦労しなければ有り難みも分からない

また、最初からこんな発言をする人もいます

  • 良いお客様と繋がりたい
  • 自分で宣伝するのは気まずいので人に宣伝してもらいたい
  • 作業が面倒だから人に集客してもらいたい

そんな、もらいたいもらいたい星人もたまにお見受けします

まずは自ら動いてみて、結果を出すまでの体験をしてから、その発言をして欲しいと思うのです

そうしたらこんなに意識も変わることでしょう

  • できれば良いお客様と繋がりたいけど、相手は関係なく皆に良いサービスを提供しよう
  • 自分で宣伝するのは気まずいので、貴女の宣伝は私がするから、お互いに宣伝しない?
  • (お金をお支払いするので)作業が大変だから変わって集客してもらいたい

集客などを、最初から他人にしてもらった人は、その価値が分かりません

苦労や努力をしていないので、人に代わりにやってもらったその労力の価値が分かりません

だから平気で人を軽んじます

苦労して初めて人の有り難さが分かるというものです

これだけもらって当たり前という勘違い

また、最初から何の努力もせずにこんなことを発言する人もいます

  • (高額な商品を)買ってくださる人と繋がりたい
  • (高額なサービスを)受けてくれる人と繋がりたい

その気持ちは分からないではないのですが、先にそれが良いものであることをどうやって示しているのでしょう?

実際に体験してもらって、実感してもらって、心から良いと思ってもらうために、まず何が出来るのかを考えるのが先ではないでしょうか?

個人事業主の良いところは、個々の相手に合わせて、その場その場で思いつくサービスが自由にできることではないでしょうか?

また勘違いと言いますか、この値段だから(高額な金額を払える)良い客が来るはず!という自分勝手な考えからの値段設定も、そもそもおかしいと思うのです

たとえその業界で価格帯が決まっており、値段そのものを落とすことは出来なくても、自分にだけ出来る付加価値はいくらでもつけることはできます

お客様が喜んでくださるために、自分にできることを考えるのはそう難しいことではありません
それなのに、それをやらずに、努力をせずにいることは傲慢ではないでしょうか

お客様に対する愛があるのか、無いのかの違いの現れでではないでしょうか

もらって当たり前では無く、それだけ頂くための努力を惜しまないこと、そのためにたくさんの行動をすること、その覚悟を決めることが大切ではないでしょうか

 

自分自身この度、価格の見直しをしたこともあり、このことに触れるのは少し勇気が要りました

ただ、これからもお一人お一人に時間をかけてサポートしたいと考えていますし、それだけの努力や労力は惜しまない覚悟です

お客様の笑顔を想像し、楽しみながら(ここ重要)サポートを継続していきたいと思います

ということで、先に惜しまず愛を注ぎましょう!

もしそれで損したと思うようなことがあっても気にしないことです
愛を受け取ってくださる方、お客様になってくださる方とその良い関係を大切に育んでまいりしましょう

 

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